まるでぬいぐるみのような、モコモコの被毛と丸い体型、そして何より特徴的なしっぽがない⁉
マンクスの長毛種として生まれたキムリックは、穏やかで優しい性格、愛情深さが魅力です。
本記事では、キムリックの特徴や性格、飼育のポイント、歴史をご紹介します。
しっぽがない理由やモコモコの秘密を知れば、きっとあなたもキムリックの虜になるでしょう。
この記事で分かること
- 特徴
- 性格
- 飼育ポイント
キムリックとは?基本情報を知ろう

項目 | 内容 |
原産国 | カナダ(マンクスの長毛種として発展) |
特徴的な部分 | しっぽがない、または非常に短い |
被毛のタイプ | 長毛種、ダブルコート |
体型 | コビー |
性格 | 穏やか、遊び好き、家族に友好的 |
寿命 | 平均12〜15年 |
遺伝性疾患 | マンクス症候群、下部尿路疾患 |
公認団体 | CFA(The Cat Fanciers’ Association)、TICA(The International Cat Association)など |
キムリックってどんな猫?
キムリックは、マンクスの長毛種としてカナダで発展した猫で、丸い体と短い背中が特徴です。
とても穏やかで甘えん坊な性格を持ち、家族や他の動物とも仲良く過ごせる猫種として人気があります。

後肢が前肢より長いのも特徴のひとつです。
しっぽがないのは本当?
キムリックは「しっぽがない猫」として知られていますが、実際には完全にないもの(ランピー)から短いしっぽが残るもの(ランピーライザー、スタンピー)までさまざま。
遺伝的な特徴として短尾が固定化されています。
モコモコ被毛の秘密
キムリックの被毛は厚みのあるダブルコートで、特に冬場はモコモコ感が増します。
この被毛は寒冷地でも体温を保つ役割を持ち、手入れを怠ると毛玉ができやすいので、定期的なブラッシングが必要です。
キムリックの歴史とルーツ


マンクスとの関係
キムリックはマンクスの長毛種として知られています。
マンクスはイギリス・マン島原産のしっぽのない猫で、そこから生まれた長毛の個体がキムリックと呼ばれるようになりました。
見た目は違いますが、ルーツは共通しています。
しっぽのない猫が生まれた背景
しっぽのない特徴は自然の突然変異によって生まれました。
マンクスの遺伝的特徴として短尾遺伝子があり、それが長毛の個体にも現れたことでキムリックが誕生しました。
この特徴は品種改良によって安定化されています。
世界での人気と認知度
キムリックは1970年代にカナダとアメリカのブリーダーによって品種として確立され、CFAやTICAなどの国際団体に認められました。
日本ではまだ珍しい存在ですが、欧米では愛らしい見た目と穏やかな性格で高い人気を誇ります。
キムリックの性格と魅力


穏やかで優しい性格
キムリックはとても穏やかで優しい性格の持ち主です。
攻撃的になることが少なく、子どもや高齢者とも安心して過ごせます。
甘えん坊な一面もあり、飼い主さんのそばに寄り添って安心感を求める姿がとても愛らしいです。
遊び好きで家族と仲良し
遊び好きな性格で、猫じゃらしや追いかけっこ、パズル系おもちゃにも積極的です。
家族全員とよく遊び、飼い主さんだけでなく周囲の人ともよい関係を築けるため、家庭内の癒しの存在になります。
他の猫やペットとも仲良くできる?
キムリックは社交性が高く、他の猫や犬とも比較的仲良くできるタイプです。
ただし相性は個体差があるため、初対面のときは慎重に慣らすことが大事です。
うまく慣れれば多頭飼いでも問題なく過ごせます。
飼育のポイントと注意点


被毛ケアはどれくらい必要?
キムリックのモコモコとしたダブルコートは毛玉ができやすく、週2~3回のブラッシングが理想です。
換毛期には特に抜け毛が増えるため、毎日のケアを心がけましょう。
放置すると毛玉が皮膚トラブルの原因になることもあります。
運動量や遊び道具の工夫
キムリックは適度な運動が必要です。
キャットタワーやトンネル、知育おもちゃを用意して室内でも十分に遊べる環境を整えましょう。
遊びを通じてストレス発散や肥満防止にもつながります。
遺伝性疾患や健康管理で気をつけること
マンクス由来の遺伝子を持つため、脊椎の問題(マンクス症候群)に注意が必要です。
定期的な健康チェックを受けることが大切です。
早期発見・対処が健康維持に繋がります。
まとめ


キムリックは、しっぽのない特徴とモコモコの長毛、そして穏やかで優しい性格が魅力の猫です。
マンクスをルーツに持ち、カナダやアメリカで独自に発展してきたこの猫は、世界の愛猫家に愛されています。
被毛ケアや遺伝性疾患など、飼育には注意点もありますが、家族との時間を大切にできる人にとっては理想的なパートナーとなるでしょう。