サイベリアンって飼うのが大変なの?と気になる方は多いでしょう。
もふもふの被毛と大型の体格、甘えん坊な性格で知られるサイベリアンですが、その魅力の裏には飼い主さんが知っておくべき注意点もあります。
サイベリアンを迎える前に知りたい飼育の仕方、サイベリアンの魅力を紹介します。
この記事で分かること
- 飼育方法
- 魅力
- 注意点

サイベリアンはロシアを代表する猫ですね。
サイベリアンの基本情報


項目 | 内容 |
原産地 | ロシア(シベリア地方) |
サイズ | 大型(成猫オスは6~9kg、メスは4~7kg程度) |
体型 | ロング&サブスタンシャル |
被毛の種類 | ダブル~トリプルコート、長毛 |
平均寿命 | 約12~15年 |
遺伝性疾患 | ピルビン酸キナーゼ欠乏症、肥大型心筋症 |
公認団体 | CFA(Cat Fanciers’ Association)、TICA(The International Cat Association) |



2013年にロシアのプーチン大統領が秋田県知事に贈られた猫はサイベリアンでした。
原産地と歴史
サイベリアンはロシアの極寒地シベリアが原産の猫で、自然発生種です。
厳しい気候に適応するために厚い被毛を持ち、1000年以上の歴史を誇ります。
ロシアの民話や詩にも登場し、農場や修道院でネズミ捕りとして活躍してきました。
特徴的な外見と体格
サイベリアンは筋肉質でがっしりとした体格、大きな丸い瞳、そしてふわふわの豪華な被毛が特徴です。
ダブルやトリプルコートの毛は水をはじき、寒さから体を守ります。
成長がゆっくりで、完全な大人になるまでに約5年かかります。
性格の基本傾向
サイベリアンは賢く、遊び好きで、飼い主さんに深い愛情を示します。
抱っこは個体差がありますが、基本的に甘えん坊で好奇心旺盛。人懐っこく、他のペットや子どもとも仲良くできる性格です。
また、穏やかで優雅な動きが魅力です。
サイベリアンを飼うのが大変といわれる理由


大量の被毛ケアが必要
サイベリアンは密なダブルやトリプルコートの被毛を持ち、抜け毛が非常に多いです。
特に換毛期は毎日のブラッシングが必要で、毛玉や絡まりを防ぐ手間がかかります。
被毛ケアを怠ると皮膚トラブルの原因にもなるので、定期的なケアは必須です。
運動量が多く遊び相手が必要
大型で筋肉質なサイベリアンは、活発で運動量が多い猫です。
キャットタワーやおもちゃを用意するだけでなく、飼い主さんがしっかり遊んであげる時間も必要です。
運動不足になるとストレスがたまり、肥満や問題行動につながることがあります。
大型猫ならではの生活スペース
成猫で6~9kgにもなる大型のサイベリアンは、狭い部屋では窮屈さを感じやすく、十分な生活スペースや運動スペースを確保する工夫が求められます。
大きめの猫用品も必要です。
飼いやすさのポイントと工夫


被毛の手入れを楽にする方法
サイベリアンの被毛は毎日のケアが理想ですが、日々の負担を減らすには専用のブラシやスリッカーブラシを活用すると効果的です。
また、子猫の頃からブラッシングに慣れさせておくと、成猫になっても嫌がりにくくなり、手入れがぐっと楽になります。
室内環境の工夫(キャットタワーや遊び道具)
運動量の多いサイベリアンには、上下運動ができるキャットタワーやキャットウォークがあると理想的です。
知育玩具やトンネル、ボールなども用意し、飽きさせない工夫をしましょう。
広さだけでなく、立体的な運動環境がカギになります。
賢さを活かしたしつけのコツ
サイベリアンはとても賢く、人の言葉や習慣を覚える力があります。
褒めて伸ばすしつけを心がければ、トイレやルールを早く理解します。
イタズラや噛み癖には、怒鳴らず冷静に対応することで信頼関係を損なわずに済みます。
飼い主さんが知っておきたい注意点


抜け毛・アレルギー対策
サイベリアンは「低アレルゲン猫」といわれることもありますが、完全にアレルギーを起こさないわけではありません。
大量の抜け毛が発生するため、空気清浄機やこまめな掃除が必要です。
特に家族に猫アレルギーがある場合は慎重に検討を。
長時間の留守番は苦手?
賢く人懐っこいサイベリアンは、飼い主さんと過ごす時間を好む傾向があります。
長時間ひとりでいると、寂しさからストレスを感じたり、問題行動につながることも。
留守が多い場合は遊び道具を増やしたり、ペットカメラを活用するのも手です。
温度管理には注意が必要
サイベリアンは寒さの厳しい土地に生まれたため、暑さが苦手です。
夏場はエアコンで室温を下げ、直射日光を避ける工夫が必要です。
逆に冬は暖房の効きすぎで乾燥しすぎないよう加湿も意識し、快適な環境を整えましょう。
まとめ


サイベリアンは豊かな被毛や大型の体格、賢さと人懐っこさが魅力の猫種です。
確かに被毛の手入れや生活スペースなど、飼うには工夫が必要な面があります。
しかし、その分しっかり向き合えば、愛情深く賢いパートナーとなってくれる存在です。
事前に特徴や注意点を理解し、準備を整えて迎えれば、幸せな時間を過ごせるでしょう。